主の好きな本のお話、『クマにあったらどうするか』に続いて。
の割に題名はうろ覚えだったりします。

内容は幕末~明治くらいに来日した欧米人達の手記から見る当時の日本の姿を解説した本です。
欧米に門戸を開いた当時の日本の姿は、現在の日本人から見るとまるで異世界を見るような驚きがあるという筆者の言葉は本当にその通りと思わされる内容でしたし、それに対する欧米人の感想も、遅れた文明に対する軽蔑だけでない好印象の物が多かったです。
中には町娘たちの朗らかさに好感を持ったのに比べて、武家の子女の感情の乏しさや眉剃りやお歯黒などの不気味さを指摘する人もいましたが、これは現代日本人から見ても同印象ではないでしょうか。
お歯黒は意味不明だなと主も思っています。

更に当時の交通の一つである駕籠かきだったか人力車だったか、の男達の肉体美を褒めていたり。
しかも顔は大層醜いのに体は素晴らしいとか、大変正直な感想が記されていたようです。
そして今でも訪日外国人の感想で多い「道にごみが落ちてない。」と書いている人もいました。
道の傍にある畑はよく手入れされてとても健やかに育っているとか、人々はとても興味津々な様子で我々(欧米人)に接するが、その態度はとても楽しそうで煩わしく感じなかったとか。

名のある人でなく、一般庶民の姿が描かれているのが面白かったです。
そして異世界的というこの感覚におや?と思った主です。
続く。